長期新人研修に対して急遽,代打を担当している。
あらためて,技術系の講師をしていて思うのは「講師は人を診る仕事」だということ。技術分野が好き,というのは大事な点なのだがもう一つ,「人を診る」ことが仕事であると認識できないと,務まらないのだと痛感する。
どんなに正確で深い知識を持っていても,分かりやすく伝えられないと講師としては評価が低い。この分かりやすさは,技術的な詳細度とは違う。
受講者が求めている(あるいは受講者が会社が求められている)目標に到達するには,どのような伝達をすればいいか,どういう課題を出せばよいか,何を確認すればよいか・・・
ここまで深い対人能力は,一般的な開発案件では必要はないはずだ。あえて必要性がある業務があるとすれば要件定義時の顧客対応か。なので,言われたことを正確に実装します,系の方に講師が向かないのはちょっと分かる。