K's Atelier

個人的な学習記録

018サポートのUIがなかなかにひどい

018サポート - 東京都公式ホームページ

東京都では9月1日から,18歳未満の子供を対象に現金を支給するサポートが始まった。

正直いって,変な施策を追加しておかしなシステムに開発費用をかけるよりも,単純に税金を下げるようにしないと経済が正常に回らないと思うのだがそれはまた別の話。

このページの登録申請UIがなかなかに直感を裏切ってくるので,指摘しておく。

その1:チェックボックスのアイコンなのに単一選択肢

 

 

いやおかしいでしょ。すぐに判断できないような文言がずらずらと並んで,左にどう見てもチェックボックスのアイコン。でも単一選択なのです。このアイコンを見ると,全部の文章をきちんと読まないといけない,という心理が利用者に働く。でも実際該当するのは一つだけ。なぜ「〇(ラジオボタン)」アイコンにしなかったのか。全部読ませようという意図だとしても直感を裏切るアイコンは良くない。

その2:時系列の記述に対して図解がない

これも分かりにくい。ぱっと見て自分がどの対象なのか,分かる人はどれくらいいるのか。これって結局,該当期間に子供が東京都にいましたか?ということを言っているので,下にその旨の図解をして,各選択肢に番号を振っておけばだいぶ分かりやすくなるはず。

その3:無意味な記号を手入力させる

いくつもの選択肢を読んで,不自然なUIを乗り越えると,この対象者区分が表示される。これを,申請フォームに手入力させるのだ。この対象者区分からは,自分がどのような選択をしたのかを読み取ることができない。

しかもこれまで紹介してきたこのUI,実は申請書類提出後に「対象者区分」を入力するフォームから飛んでくる先なのだ。それにも関わらず,すでに済ませてある必要書類に関する記述が書かれている。導線設計に失敗しているのがわかる。

 

普段,民間金融機関のUIを使っている感覚からは非常に違和感がある。

行政は,民間金融機関などに個人情報取り扱いやらなんやらの指導をしているはずだ。指導している側がこのUIというのはどういうことなのか。指導している,などと言うからには,自らはお手本とならなければならない。これをお手本にしたらクレームの嵐だと思う。