2023 Japan AWS All Certifications Engineers の発表 | AWS JAPAN APN ブログ
AWS認定試験祭りとして,日本独自のキャンペーンがある。
12資格全部取りましょう,というキャンペーンだ。
これについてはみんなちょっと落ち着いた方がいいのではないかと思う。
12資格全部取るには,1年半から2年の期間がかかる。
そして12資格の中には,自分の仕事に関係ないものもあるはずだ(御社で専用線サービスとか,SAPコンサルやってますか?)。
12資格を目標にすることのデメリットの一つは,AWSで仕事の実績を積む時間が阻害されることだ。本末転倒。
AWSを使うアプリエンジニアであれば,SAA(Solutions Architect - Associate)まで取ったら,あとは仕事で実績を積んだ方がいい。仕事の中でMachine Learningを扱うことになったらMLSの勉強もやってみようかな程度で十分すぎる。
資格がお金を稼いでくれるわけではない。
12冠になっても売上が立たなければ誰も評価してくれない。
自己満足で良いならもう他人が口出しする領域ではないのだが。
12冠とると誰がうれしいのか。
- AWS:受験料が儲かる。
- 試験機関:受験料が儲かる。
- 12冠取得者の所属会社:対外プレゼンスになる。
- 12冠取得者:???
AWS All Certification Engineerが日本限定キャンペーンというところも気になる。こういうのに弱い日本人の心理を上手に読んでるよね,AWS。
私はAWS認定講師の都合上,必要な資格があるのだが,そうでもない人は必要のない資格に時間を取られることの無いようにした方がいい。
Professional試験の受験は1回33,000円。AMZNの株価は先ほど見たら134.68ドルだった。試験勉強に1か月かけて,さらに33,000円払うなら,そのお金で株を買って残りの時間を有効に使った方が確実に稼げる。金銭以外の何かを求めたければ,趣味を増やした方がいい。
エンジニアのみなさん,自分を大切にしてください。