要求定義の講座登壇が近づいてきた。2022年度より,オンライン(Zoom使用)講座用に講座を大改訂したので,講座自体はだいぶやりやすくなった。しかし,自分がITエンジニアなこともあり,ビジネスサイドの気持ちになるのは難しい。
ITの世界もどんどん変化していくが,ビジネスの状況もどんどん変化していく。本講座では,対象業務が「中古車自動車販売業」なのだが,この業界は特に生き残りが厳しい。何しろ自動車技術が劇的に変わっている最中だし,国際的にも環境保護の状況は変わるし,国内の法律もどんどん変わっていく。
そんなわけで講座の準備にあたっては,ビジネスや法律の本を調べて,ビジネスサイドの気持ちを少しは理解できるようにする。
講師は登壇にあたって頭に情報をインストールする。たいていの講師が,最低でも登壇日数に等しい時間を,再インストールに充てているのではないかと思う。初担当の講座は日数×1か月くらいかかる。この辺りは講師未経験者にはなかなか理解してもらえない。頭を整理する時間が必要なのだ。
私のビジネス系の経験(というか単にITで無い経験)と言えば,本当にわずかではあるが建築系なので,もしこの要求定義講座を改訂することがあれば,「不動産業」「建築会社」等を題材にできたら良いな,と思う。ただ,システム開発は建築から言葉を輸入しているので,受講者が混乱しそうなところが難ではある。