社会的責任投資という投資手法があるそうだ。
この投資法の起源は,
1920年代にキリスト教の一部宗派が,教義に反する酒やたばこ,ギャンブルなどの業種・銘柄を投資の対象から外したことに由来する
のだそうな。(p.48「金融業界の動向とからくりがよーくわかる本」)
責任投資原則(Principle for Responsible Investment)という考え方があって,「機関投資家は社会がよりよくなる方向に投資せよ」という考えだそうだ。
具体的な内容としてはESG(Environment,Social,Governance)投資という話がある。
なんでこんなことが気になったのかというと,AWS Well-Architected Frameworkの中に
Sustainability Pillarというのが追加されたのに対してずーっと,「なんでこういう話が出てくるんだ?」と思っていたから。
企業のIR情報にも環境への取り組みなどが書かれるが,それが何のアピールなのか全然分からなかった。それが社会的責任投資,という言葉でやっとわかった。
大口の投資家は,すでに一生かかっても使いきれない財産がある。そういう人たちにとっての関心は,「社会のためになることにお金を使おう」なのだ。明日の食べ物とか,高級車とかが欲しいとかいう気持ちは無くなっている。もちろん高級車とかヨットとか別荘とか持っている人はいるけれど,どこかで,そういう物欲のむなしさに気づいてしまうものらしい。
ただ,そこに至るまでは結構どす黒いものもある気もする(戦争に乗じて大儲けしたりとか)。今になって他者に「戦争やめろ」っていうのもなんなの,とは思う。