最近,UI/UX関連の話題を振られるようになった。
UXでは,「ユーザは体験を求めている」云々の言葉がある。
カーシェアリングなどでも,所有から共用・使用体験が課題になっている。
確かに,なんでも所有するというのは,無駄な面がある。
しかし,「人々は体験を重視している」というのは本当なのだろうか。
もしそうだとしたら,「大富豪は無駄な物は持たない」のではないか。
なんでもシェア,体験重視,というのは「所有体験」の話を抜きにして考えられている気がする。
私は自分が演奏するギターを,借り物で済ませたら満足できないと思うし,上達する気がしない。
所有することによって,継続的な活動が生まれる。
どうも「体験重視」「物質軽視」の考えは,一部の「シェアリング業界」「環境保護活動家」に乗せられている気がしてならない。結局は所有者の方が責任が重い分,強い面がある。
なお,クラウドは共用しているだけで「共有はしていない」。所有者はクラウド提供会社だ。
本当に上達したいと思うものは,所有するべきだ。