K's Atelier

個人的な学習記録

数学書の写経

数学書の写経。心が落ち着く。

数学書は緻密に練られているので,書き写して味わうだけの価値がある。数学書を一字一句書き写すことで,読み飛ばしを避けることができる。数式の読み方も改めて確認できる。"p is congruent to 1 modulo 4"なんて,記号だけ眺めていたら読めていないことに気づけない。また自分が書き写したノートは改めて「疑って」読むことができる。写し間違いが潜んでいるからだ。

特に今読んでいるSiegfried Bosch,"Algebraic Geometry and Commutative Algebra"は決して安価な本ではないので,文章にへばりついて読んでいきたい。

こうしてみると改めて,数学は言語なんだなぁと思う。松本幸雄著,「多様体の基礎」は日本語の文章も非常に素敵だ。他にも文章表現や展開が素晴らしい数学書がたくさんある。数学書文章の味わいで選べる,というのは日本人の特権かもしれない。母国語の数学書があるのは贅沢なのだ。

 

そこからすると,技術書はなかなか厳しいものがある。技術の変化が激しすぎて,詳細に記憶するメリットがない。変化が激しい分野では,味わいが感じられるほど磨かれた文章を書く,というのも難しいだろう。数学書の写経を1ページでもやると分かるのだが,とんでもなく文章が磨かれている。ここまで文章を磨くのに,どれだけの勉強量が必要なのか,ちょっと想像がつかない。

 

死ぬまでに何冊いけるかな。