転職活動でいろんな会社のマイクロサービスと組織を見聞きして思ったこと - Runner in the High
同感。業務機能自体を分割するのは実際には厳しい。
例えば,保険業界の「契約」「顧客」は相互が業務的に極めて強く結合している。契約期間がものによっては数十年ということもあり,その間に顧客の属性がどんどん変わっていくのだ。両方合わせて履歴として管理されているので,分割は難しいだろう。
記事中に書かれているように,ドメインに特化しない,汎用的な機能がマイクロサービスに切り出されるのだと思う。AWSの各種サービス群のような別れ方だ。だから,クラウドベンダでない組織がマイクロサービスを設計するのであれば,「データベース+α」「キャッシュ+α」のような,「汎用機能+α」になるのが自然だ。
保険業界で考えるなら,オプショナルな「システム機能」をマイクロサービスで外に出していく,という考えになるのではないか。「特約」がマイクロサービスになるわけではない。あくまでも,主業務を補完する「運用通知を関係各所にばらまきますよー」といった機能がマイクロサービス化されていくのだと思う。