リモート研修での講師の環境を考えて,改めて気づいたことがある。
「入力デバイスの独立をきちんと考えないと,操作ミスが起こる」。
「操作ミスによるストレスが講座品質を下げる」。
集合研修では意識していなかったが改めてリモート研修向けに整理すると,
- スクリーンにスライド,デモを投影する。
- ホワイトボードに板書する。
- 受講者全体の様子をうかがう。
- 受講者の手元を確認する。
- 出席確認,講師間伝達を行う。
といったことを行っていた。
何も考えずに「リモート研修だから」というので1台のPCでこれらを実施しようとすると,「ホワイドボードとデモ,スライドの切り替えにもたつく」「受講者に見せてはいけないものが見えてしまう」ということが起こる。
切り替えに関しては,集合研修でも数歩歩いて移動するなど,時間はかかっているのだが,時間よりも「操作のもたつきによる心理的なストレス」が問題だ。
上に箇条書きしたもの全部の設備をそろえて切り替える,というのはかなり場所を取ってしまう。機材整理の仕方としては,「誰と情報を共有するか」という観点がある。
- 講師と受講者が同一情報を参照すべきもの(スライド,デモ,ホワイトボード)
- 講師が受講者を観察するもの(受講者の顔,チャット,手元確認)
- 講師間でのみ共有するもの(出欠確認,講師間伝達)
ということで,3画面+3入力デバイスは必要であろうと思う。
あと,研修とそれ以外のSlackを統合していると,研修と関係ない通知音がすることがある。これも講義が途切れる原因になる。