ときどき,他の研修の講座を見学する機会がある。
この時の視点。
1. 研修設計
受講者は何ができるようになればいいのか。
演習を中心にするのか,解説を中心にするのか。
どのタイミングで,受講者にどういう行動をとってもらうか。
分かりやすい資料になっているか。
などなどなど。物語を作る感覚に近い。
2. 講師のファシリテーション
講師の解説の仕方。声の出し方。とくにリモート研修になってから,受講者は低性能のイヤホンで話を聞くようになった。低性能の場合,低音が聞こえにくくなる。なので,リモート研修の講義では声を高めにしないと聞き取れないことがある。
実際講師をやっていると思うことは,「研修は,研修設計が極めて重要」ということだ。話すときになってからできることは少ない。
3. 受講者の行動
講義中,受講者に何を考えて何をしてもらうか。何をメモしてほしい,などの指示を出しておくことが大切。画面ごしに授業を受けていると,どうしても「テレビを観ている」感じになって,ただ観てしまう。
「これからお話する中で,一般的な技術用語はその旨一言いいますので,そこはメモしてください。あとで調べる時間を取ります。そのあと質問しますよー」みたいに話しておくと,集中できる。